FISPA ニュース「平成23年度 第1回理事会開催の報告」
【平成23年度 第1回理事会開催の報告】
「平成23年度第1回理事会」が1月25日(水)に東京ファッションタウン(TFT)ビルで開催されました。
開会にあたり馬場会長は、「各企業とも、下請法を遵守し契約書を締結した上で取引を行っていることが当たり前になっているが、下請法が適用されないところでは、「金利引き」といわれる商慣習が未だに根強く存在していた。多くの場合、企業間では覚書や契約書を取交した上でのことで、法的には問題が無いかも知れないが、サプライチェーン全体の取引においては、公平・公正化がなければ、全体最適は無い。この「金利引き」は、今すぐに改善するには、仕入先に対しては出来るものの、取引先とは交渉することから始めなくてはならないのが現実だ。将来、多くの海外企業と取引をする場合には、日本のこのような商習慣がグローバルスタンダードになることは有り得ない。このようなことを考えると、川下に位置する企業の方々が、全体最適の立場に立ち率先して行動することが大変重要である。」と挨拶されました。
今回の理事会は平成24年度事業活動(原案)を中心に審議が行われ、下記の案件が承認されました。
(1)平成23年度事業中間報告
(2)平成23年度事業予算中間報告
(3)平成24年度事業計画(原案)
(4)平成24年度事業予算(原案)
(5)定款一部改訂(案)
平成24年度の重点的に進める活動は、「取引ガイドライン」の啓発活動と共に、「金利引き」の全廃に向けた具体的な活動と、長年に亘り大きな課題でありました「生産供給に関わる情報の共有化」事業について、「国際標準を使いこなす」事も一つの選択肢として検討することなど具体策の検討を推進してまいります。
将来を見据え「現在最適」ではなく「将来最適」であることを基軸に、グローバル経済下での取引慣行や生産供給に関わる構造改革の適正化を進めてまいりますので、今後ともご支援ご協力を宜しくお願い致します。
平成24年度の事業計画(案)
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