平成27年度通常総会開催のご報告

去る6月12日(金)に、東京・有明のTFTビルにおいて、平成27年度通常総会を開催しました。

開会に先立ち、馬場会長から「当協議会は、発足以来、繊維ファッション産業界の全体最適を目指したSCM構築に取り組んでいる。平成22年度からは『歩引き』取引の全廃を宣言し、活動を進めてきている。しかしながら、一部の企業には未だに存続しているところもある。今後も『歩引き』の全廃に向けた、更なる活動を進め、業界全体の最重要課題として皆様と一緒に取り組んで行きたい。『取引の適正化』を進めるための『ガイドライン聴き取り調査』や、企業間取引の合理性を追求し、相互のメリットが生じる『標準プラットホーム』の作成と運用に向けた取り組みを進めているところである。」と挨拶がありました。

  また、ご来賓の経済産業省寺村繊維課長は「本年3月に『繊維産業における下請適正取引等の推進のためのガイドライン』が改訂された。背景には円安などによる原材料・エネルギーコストの高騰に伴う価格転嫁の深刻な問題がある。家内労働法に基づく最低工賃の遵守について項目も追加された。産地訪問していると取引についての苦情を受けることがある。合理的な取引でないとよいもの作りはできないのではないか。日本のファッション産業界のよりよい付加価値の高いものを消費者に届けるためにも、海外に向けて展開するためにも、協議会の活動を引き続き盛り上げていただきたい。」と挨拶をされました。

  議事では、「平成26年度事業報告及び決算報告」「平成27年度事業計画及び事業予算」「役員の一部改選」等についての審議が行われ、全ての議案について満場一致で承認されました。