FISPA便り「某月某夜の交流会」

 このコラムの場を提供していだいているので、いささか手前味噌の感が免れないかもしれませんが、暑気払いの酒の肴にはなるのではないかと思い書くことにしました。

 繊維ファッションSCM推進協議会(FISPA)の飲み会のことです。先月中旬の某夜、馬場彰会長、阿部旭専務理事以下全スタッフと元専務理事の田中腆士さん(元オンワード樫山専務)、元経営トップ合同会議座長の大塚隆平さん(元日鉄住金物産副社長)や元事務局の加藤卓さん(東レOB)、浅田伸二さん(伊勢丹OB)が東京・愛宕下のとある飲み屋に集まり、暑気払いを兼ねた交流会を開いたことです。

 それが、どうした、と思われるかもしれません。でも、事業者団体や、公益を担う各種団体で、現役とOBが杯を交わしながら談笑するといった会はあるようで、実際はないのが実態ではないでしょうか。会長・理事長と専務理事・理事の会食の機会は少なくないでしょうが、事務をつかさどる女性スタッフも含めた会食の機会はまれで、だから書くに値すると思った次第です。

 交流会は、ちょうど東芝の不正会計事件が報道されたこともあって、この話題から入りましたが、交流会の意義は、そろそろ酒がまわってきた頃の話題にありました。FISPAの歴史、理念、経営トップ合同会議の誕生とその役割・成果などを馬場会長や田中さん、大塚さんから直接、お聞きできたことは、現役スタッフにとって業務の意義を理解し、意欲を高める上で大きな意味をもったと思われます。

 FISPAも多くの団体同様、異なる文化を持った企業の出身者で構成されています。コミュニケーションをどうとるか。その巧拙によって、その組織が生きもすれば、沈滞もするでしょう。組織運営の要諦であるコミュ二ケーションを深める意味でも、この交流会は好ましいものだと確信しました。

 ところで、OB有志の方々は、年に一度、夫婦同伴で海外旅行を楽しんでいるそうです。こちらは、ご想像の通り「婦唱夫隋」だそうです。

                              (聖生清重)