平成28年度第1回理事会開催報告
「平成28年度第1回理事会」が1月27日(金)に東京ファッションタウン(TFT)ビルで開催されました。
開会にあたり馬場会長は、毎年実施している取引適正化に関する「聴き取り調査」の結果報告に触れ、「産地企業間の一部では基本契約書の締結が進んでいないところがあったが、概ね、基本契約書締結は当たり前になってきた。しかし、『代金の減額を誘発する要因になりかねない』等、不透明で不適格な『歩引き』取引が残っている。平成22年から、『経営トップ合同会議』参加企業は、より一層の取引適正化を進めるため、『歩引き』の全廃を宣言し、廃止に向けた取り組みを実行してきたが、この会議体に参加していない企業や非会員企業では、昔からの商慣習として、未だに残っている。
このようなことを踏まえ、『歩引き』取引の廃止も含めた、サプライチェーン全体の取引適正化に向けた活動を推し進めるため、日本繊維産業連盟と協同で『繊維産業の適正取引の推進と生産性・付加価値向上に向けた自主行動計画』を策定し、実施することとした。」と述べた。最後に、「流通や取引に関する慣行は、歴史的、社会的背景の中で形成されてきたものであり、その在り方については、常に見直され、より良いものへと変化していくことが求められていると思う。」と挨拶されました。
今回の理事会は、平成28年度事業及び収支についての中間報告と平成29年度の事業計画及び事業予算の原案について審議が行われ、原案通り承認されました。