令和元年第1回取引改革委員会開催報告

■開催日時:令和元年6月18日(火) 15:00~17:00
■開催場所:TFTビル東館9階 9E会議室
■出席:17名
■議事
1.講義「共有地の悲劇」(委員長 細野助博)
2.本年度の委員会(業界団体)活動について
3.経済産業省からの連絡・報告
4.事務局からの報告 

 ショートレクチャーでは、取引改革委員会細野委員長(中央大学名誉教授)が、「なぜ組織率は低下するのか」をテーマに町会・自治会、労働組合などの加入率データなどからきずなの希薄化と分断について講義しました。
「『囚人のジレンマ』からもわかるように、自らの利益ばかりを追求していては、全体の合理的な選択に結び付くわけではない。お互い協力行動する方が非協力行動よりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる。組織運営に欠かせないことの第一に『明確なミッション』がある。『明確なミッション』に向かって同じ方向に向かって進むことが大事。継続は力であり、立ち止まりたかったら一生懸命に走りなさい。強い組織の要諦は『立ち止まらない』ことである。」と行動をおこすことの重要性を説きました。

 事務局より、今年度の取引適正化事業の「ガイドライン」の普及啓発と「適正取引」や「付加価値向上」につながる適正取引の推進、サプライチェーン全体の取引適正化に向けた活動について説明がありました。

 阿部専務理事は「取引適正化を進めるにあたって、利益の適正な配分がされないと最終的な決着はつかないだろうと思う。適正な利潤、適正な配分、望ましい形についてそれぞれの立場で考えていただきたい。出来ることから一つ一つ行動に移すことが大事だ。」と話されました。