事例研究セミナー開催の報告
11月21日 「事例研究セミナー」を東京・有明のTFTビルで開催いたしました。「事例研究セミナー」は、会員企業・団体の実務担当者を対象に、話題性のあるテーマを適時に提供しています。
今回は、ジェトロ・アジア大洋州課 課長代理 小島 英太郎 氏を講師に招き、「ミャンマーを中心にバングラデシュ、カンボジアも含めた次なる生産拠点を探る」と題してセミナーを開催しました。
小島氏は元ジェトロ・ヤンゴン事務所長の駐在経験を元に「チャイナプラスワン」の視点から企業の進出先として脚光を浴びるミャンマー、バングラデシュ、カンボジアの3ヶ国について経済の現状と投資環境、日本企業の動向、今後の発展見通しなどについて講演しました。
中国に進出している企業では、尖閣諸島などの領土問題から発生したカントリーリスクや賃金の上昇によるコスト高などの要因から、生産基地の見直しが進められております。その中で、ミャンマーは、長きに亘った軍事政権から民主化に向けて舵を切り、米国による経済制裁もほぼ全面解除されると公表され、日本企業の進出先として関心が高まっています。講演の中で、小島氏は教育水準の高さ、低廉な労働力、豊富な地下資源などの要因が、海外進出候補地としての同国の魅力を増幅させていると指摘しました。
講演終了後、受講者からの質疑も多く、ミャンマー、バングラデシュ、カンボジアの3ヶ国に対する関心の高さを表していました。
当協議会では、今後も会員企業・団体の方々にお役に立つような題材を提供していく予定です。