令和2年度第1回取引改革委員会開催報告
■開催日時:令和2年7月28日(火)15:00~16:50
■ 開催場所:TFTビル東館9階 909研修室
■ 議事
1.自主行動計画フォローアップ調査における課題に対する取組について
2.新型コロナウイルス感染症拡大による影響について
3.経済産業省からの連絡・報告
4. 事務局からの連絡・報告
5.その他
■ 出席者 17名
■ 会議要旨
本年度第4回目となる自主行動計画フォローアップ調査の実施を予定。自主行動計画実施に係わる取組の検討内容について意見交換した。
中小企業政策審議会取引問題小委員会からの取組の検討要請項目にあった「発注側と受注側の認識のズレを埋めるための方策について」事務局より以下の報告があった。
企業数社に対してコロナの影響でキャンセルや値引きなどの理不尽な要求はあるのかきいたところ、受注側は「話はあったが基本的に受けることができず断った。納期をずらすことはあった」という。対する発注側は「話したが、受けてもらえなかった」不条理な要求はしていないという認識である。一つの案件でも受注側は「ある」発注側は「なし」とういう「認識のズレ」がおこっている。
業界団体として取引適正化に向け前向きな具体策を再検討することとした。
新型コロナウイルスの影響を受け、各委員からは厳しい状況が報告された。主な意見は以下の通り。
・キャンセルや納期調整の話は出ている。可能な限り調整に応じている。完全なキャンセルはない。
・経済産業省からのお知らせを会員企業に対して周知している。
新型コロナウイルス感染症により影響を受ける下請等中小企業との取引に関する配慮について
・在庫調整で受注が減少している。減収減益。来年の春夏商談ができていない。
・資金繰りの相談会や公的支援を受けるための説明会を実施している。
・産地は疲弊している。様々な補助金等を活用して生き延びているという状況。
・業務が停滞した。春夏在庫が積み上がっていて秋冬は仕込みができていない。
・希望退職を募っている事業所もある。
・通常の2、3割しか稼働していない。このまま行くと相当数の廃業がでるのではないかと思われる。
・4月前半はマスク不足で素材の需要が多かったが、すぐに終わった。