第2回事例研究セミナー開催報告

  9月8日「平成28年度第2回事例研究セミナー」をTFTビルで開催しました。今回は、経済産業省 製造産業局 生活製品課 課長補佐 長谷川貴弘氏を講師にお迎えし「生活製品課のミッションとアパレル・サプライチェーン研究会報告書」と題して講演していただきました。 

 ご承知のように、6月に経済産業省 製造産業局の組織再編により、旧繊維課はBtoCを基本に関連する課と統合になり「生活製品課」となりました。このセミナーでは、「生活製品課」のミッション、同月にまとめられた「アパレル・サプライチェーン研究会」報告書についてお話しいただきました。

 セミナーでは、「我が国のGDPの6割は個人消費が占めているということからも、持続的な経済成長のためには個人消費の活性化が不可欠である。消費者志向の目線にたって、生活製品の『機能』に着目した横断的な施策を展開するとともに、個別業績・業態ごとに抱える構造的な課題に対する対策を通じた業界とのリレーションシップの向上を目指すこととしたい」と述べられました。

   また、「アパレル・サプライチェーン研究会」報告書の中で、ビジョンと政策の方向性については「民間事業者が取り組むべき方向」と「政府が担う環境整備」を区別し、政府が担う環境整備のひとつとして、EDIの国際標準を目指して、サプライチェーンの再構築支援をすると述べられました。

 「繊維業界は川上から川下まで多岐にわたるため、一筋縄ではいかないだろうが、産地の下請け工場と共に技術開発をしてよりよいもの作りに励んでほしい。工場が力をつければ更によりよいもの作りができるでしょう。そのためにも、経済産業省として『地域未来投資促進事業』『小規模事業者販路開拓支援事業』『取引条件改善事業』等あらゆる支援をしたい」と締められました。

アパレル・サプライチェーン研究会報告書(経済産業省HP)

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