事例研究セミナー開催報告
7月11日「事例研究セミナー」をTFTビルで開催しました。
今回のセミナーでは、昨今関心の高まっているSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、ガバナンス)を踏まえたCSR活動について学びました。
講師に野村総合研究所の伊吹英子氏を迎え、「サステナビリティ経営による持続的成長に向けて~SDGs、ESGへの取り組みに向けた方策~」をテーマに講演していただきました。
「サステナビリティ経営とはどのようなものなのか」「なぜサステナビリティ経営が求められているのか」具体的に説明・解説していただきました。
「サステナビリティ経営は、経営・事業のあり方そのものを問う流れになってきている。これからの企業は利益を多く生み出せるかだけではなく、環境、社会、企業統治への配慮がある企業が評価される。」と話されました。また、「ESG対応は中長期的な企業価値向上を目指した戦略であり、将来の成長に向けた道筋を描き、優先課題を見極めて取り組む必要がある。」と提言されました。
参加者からは、「企業が社会的責任を果たすことが、社会のためだけではなく、企業にとっても価値を生むものであることは理解していたが、どのような取組をしたらよいのかヒントになった」「自社の中長期計画に取り入れたい」「サプライチェーン領域での企業がとるべき対応についての話はためになった」などの声が聞かれました。
日本企業のCSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)に対する具体的な取り組みは、海外の企業と比較すると少ないのが現状です。当協議会はSDGsの観点からも繊維業界のサプライチェーン全体を通して、法令遵守、取引適正化を推進していきます。