第3回取引適正化推進分科会開催報告
■開催日時:令和元年7月11日(木) 16:00~17:20
■開催場所:TFTビル東館9階 9-E会議室
■議事内容
◇「CSR工場監査の重要性」に関する講演
日本アパレル・ファッション産業協会 矢後弘和氏
◇取引適正化について・・・分科会の取組内容の決定
・適正な取引とはどのような取引と定義するか?
・繊維業界として「取引適正化」を進めることは意味があるか?
・どのようにして「適正な取引」を評価するか?(適正な取引の評価方法)
・CSR調達を進める意味はあるか?(繊維業界として、各企業として)
・その他
■ 出席者 19名
■ 議事要旨
日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)の矢後氏よりJAFICが取組んでいる「CSR工場監査の重要性」に関するお話しを伺った。
「発注者であるアパレルはサプライチェーン全体の社会的責任を果たすために、CSR工場監査を行うことが世界的な潮流となってきている。しかし、工場監査はアパレルにとっても工場にとっても大きな負担であるため、共通の尺度で工場評価ができる体制を目指し、『アパ産標準CSR要求事項』及び『工場評価基準』を作成。『合否』ではなく、段階的な『評価』を行い、工場の『スパイラルアップ』を目指していく。工場監査の必要性を会員企業に向けて訴えていくために、フォローアップセミナーやCSRトップセミナーを行っていく。」とのことであった。
第2回の分科会で「取引適正化について」議事内容の項目を踏まえて各委員からの意見を伺いまとめた資料を基に、前回発言をいただけていなかった委員からも意見を伺った。「適正な取引」とは 協議会が作成した「取引ガイドライン第三版」に記載されている内容が現時点での定義であるとする意見が多くあったので、取引ガイドラインに準拠したものを定義とすることに賛同を得た。「取引ガイドライン第三版」はかなり踏み込んだ内容となっているため、重要なポイントをきちんと絞り込むことが大事であるという意見もあり、次回事務局より「取引ガイドライン第三版」に基づいた具体的な提案を行い協議することになった。