事例研究セミナー開催のご報告
10月8日「事例研究セミナー」をTFTビルで開催しました。「事例研究セミナー」は、会員企業・団体の実務担当者を対象に、話題性のあるテーマを適時に提供しています。
去る7月に野村総合研究所の伊吹英子氏を迎え、SDGs、ESGの必要性を理解しサステナビリティ経営全体像を把握する入門編をご講演していただきました。今回は次のステップとして、具体的な実践編となるマテリアリティ特定の考え方や事例を中心にご講演していただきました。
前回に続いて2回目の参加者が約半数いました。セミナーでは、最初に初参加者に向けて前回のおさらいとなるサステナビリティに関する概念整理や長期志向を取り入れたサステナビリティ経営について説明がありました。
続いて今回のセミナーで参加者の皆さんが一番聞きたかった内容である「戦略的ESG情報開示に向けた具体的な方法論」について説明がされました。
日本では2017年にGPIFがESG指数を選定したことから急速に進んだが、ESG投資割合は、2018年時点で18.3%。欧州(48.8%)・豪州(63.2%)・米国(25.7%)に比較すると未だ低い水準です。GPIFが選定した基準やESG指数の概要、選定された評価機関である「FTSE」や「MSCI」の指数についても詳しく説明されました。
伊吹氏は「日本でのESG指数対応はまだ始まったばかりで、自社の目標や方針に沿った対応考えていく必要がある。」と結びました。
参加者からは「海外の動向を踏まえて今後の戦略に必要不可欠なサステナビリティ経営をわかりやすく説明していただけた」「SDGsにはまず長期ビジョンの必要性を感じた」「ESG評価機関目線の情報は重要でした」などの声がありました。