第2回取引改革委員会開催報告

■ 開催日時: 令和元年12月4日(水)15:00~17:00

■ 開催場所: TFTビル東館9階 9-E会議室

■ 議事次第
1.講義「スポーツと繊維産業」(委員長 細野助博中央大学名誉教授)
2.本年度の委員会(業界団体)活動 
     産地の傘下企業における取引ガイドライン啓蒙について
     取引適正化推進のための説明会アンケート報告
3.経済産業省からの連絡・報告
4.事務局からの報告 

■ 出席者 19名  

■ 会議要旨
細野委員長(中央大学名誉教授)のショート講義では、「ラグビーワールドカップ日本大会成功の要因の一つはチケット販売が好調だった。『みる』『する』『ささえる』3つの側面からも確実にスポーツ人口は増えている。スポーツ市場は2025年には約3倍の15兆円という数値目標がある。一つ目にスポーツを楽しむ、二つ目に異業種との連携がビジネス市場の可能性を広げる。」と述べた。
 
委員からは物流問題について報告があった。「2-3メートルサイズになると路線便で運んでもらえない。共同配送便を作る段取りを進めているが、ライバルメーカーのものを一緒に運ぶことになり懸念されてもいる。既に、床材・カーペット材は企業が産地まで引き取りに行く事もある。その他のものへの影響が考えられるので早めの対応を進めている。」「反物はサイズが大きいので、チャーター便しか受けてもらえないこともある。運送便の手配ができずに支障を来す事もある。」など深刻化している。

取引ガイドラインや自主行動計画の啓蒙については、団体傘下企業でない中小零細企業への周知が課題となっている。繊維業界団体に所属していない事業者が4-5千社あると言われている。「今までと異なる方法で啓発する必要がある」「国の協力なしには難しい」との意見もあった。