FISPA便り「MFUの年中行事とHFN」

「ヘッドワーク、フットワーク、ネットワークを大事にしています」。随分、前のことですが、ある業界人は自分がビジネスに臨むにあったての心得をこう話していました。頭脳と足をフル回転させ、かつ人脈も活用することで、目指す目的に近づき、成就することができるのだと。

頭文字を並べれば「HFN」。日本語に言い換えれば「頭脳、行動力、人脈」。「HFN」を思い出したのは、「第33回ベスト・ファーザー賞」発表・授賞式に参加したからです。6月第三日曜日の父の日に感謝の気持ちを黄色いリボンに託す黄色いリボンキャンペーン、素敵なお父さんを各界から選び、顕彰する「ベスト・ファーザー賞」は、年々、規模が拡大し、内容も充実しています。

去る4日夜に都内のホテルで開かれた発表・授賞式には、下村博文文部科学大臣が駆けつけて「核家族社会における家族の絆の重要さ」をあいさつで述べました。また、経済産業省の伊吹英明クリエイティブ産業課長は「日本のメンズファッション産業が世界から再認識されるきっかけになる」と産業面への波及効果への期待感を表明しました。安倍晋三首相夫人の昭恵さんが飛び入りであいさつしたことも広い宴会場満員の参加者や報道機関に「ベスト・ファーザー賞」の盛り上がりを印象付けました。

MFUは、黄色いリボンキャンペーン、ベスト・ファーザー賞のほか、ベストドレッサー賞、グッドエイジャー賞、ベストデビュタント賞を主催しています。加えて、今年から、これまで「すすめる会」が企画・運営してきた11月22日の「いい夫婦の日」のプロモーションにも乗り出します。

その一方では、6月17-20日にイタリア・フィレンチェで開かれる「第86回ピッティ・イマジネ・ウオモ」に参加する会員企業6社を支援するなど、単にイベントの開催だけでなく、実際の企業活動にも活動領域を広げています。

国民生活に必要な年中行事を主催し、続いて産業活動にも乗り出すMFU。八木原保理事長はじめ、若い関係者の「HFN」が支えているのだと思います。

                                        (聖生清重)